身体装飾ユニット「ヘテロフォニックダダ」



2012年6月25日月曜日

Dadadedon

昨年の12月初めに、友人でもあるグラフィックデザイナーのDonちゃんを通して
こんな仕事の依頼がきました。




詳しく話しをきくと、遺影にも使いたいとの事、
あくまでアート作品である事が条件。

生と死の狭間で戦う患者さんに、Dadaがそんなことをしてもええのか。
というのが正直な気持ちでした。





ちょうどこの頃は砂丘イリュージョンでの砂像製作に大忙しで
新たに製作をする隙間もなく、年明けに持ち越す事に。






その後、やりとりを繰り返し







4月18日 いよいよ撮影決行!

撮影場所は病室です。

病室には他の患者さんもいらっしゃいました。
ベッドメイキングの合間をぬって仕込み開始。
メイク途中に点滴の交換に看護師さんもいらっしゃいました。




















そして出来上がった作品。

photo Keiji Okubo
model  Donsookthee







photo Keiji Okubo
model  Donsookthee























そう!白血病の患者さんとは、Donちゃんです。




『Dadaらしく好きにして』と言われ



病室の透明の無菌カーテンを滝に見立て
その横の苔生すベッドから もがき苦しみ生きようと、花をさかせようとする
Donちゃんを表現しました。


首には抗がん剤を投与する為の管がぶらさがっています。

計り知れない痛みと苦しみと戦ってきたであろうDonちゃんから感じるのは
とてもおおらかな優しい空気です。



1度でも死を目の前にした人の生きる力には凄いものがあります。



当たり前の毎日なんてないんだと思います。
やれる事はやって悔いの無い人生を送りたい。
そんなことを思った作品でした。




Donちゃん、貴重な時間をありがとう!









数ヶ月に及ぶ治療も終わり
この撮影の2日後に無事に退院できました!













heterophonicDada




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